光と陰のある暮らし〜光のオブジェに魅せられて〜

国内外の照明器具の魅力を個人的な見解で紹介していきたいと思います。

INGO MAURER ①〜Lucellino〜

こんにちは。

第1回目の商品は、

INGO MAURERの

『Lucellino(ルーチェリーノ)』

を見ていきたいと思います。

 

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商品詳細

H300 x D350 (mm)

 

<ハロゲン球仕様>

電球:E26,35W(マウラーオリジナル球)

価格:¥109,000

 

<LED球仕様>

E26,3W,120lm(マウラーオリジナル球)

価格:¥108,000

 

羽根:ガチョウ

 


<この他の種類>

ペンダントランプ(シャンデリア)  タイプ

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シーリングランプ タイプ

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ウォールランプ タイプ

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テーブルランプ タイプ
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これら以外にもカラー展開も

あるみたいですね。

*電球が複数個あるものは

商品名も変わりますのでご注意ください。

(商品名;Birdie's〜となります)

 

この照明をデザインしたのが

INGO MAURER(インゴ マウラー)氏 

(以下マウラー氏)

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この写真、なんてお茶目なんだ!絶対にユニークな方

だったに違いない!

自分も歳をとってもこんなお茶目な人でいたい!

 

2019年10月21日に亡くなったというニュースを

聞いた時は本当にショックでした。

でも、マウラー氏が残した照明デザインの数々は

これからも語り継がれるであろう名作が沢山あります。

このブログでも今後も紹介し続けたいと思います!

マウラー氏については今度詳しくブログに書きたいと

思います。

 

 

マウラー氏は近代照明の三大巨匠と称され、

また、「光の詩人」として、実に詩情的な

照明器具の数々を生み出してきました。

 

私も照明器具に魅了されたのは、

このLucellinoがキッカケでした。

まず、率直な意見として、

「これ、本当に照明なの?」と思ってしまう

ぐらい、今までの照明器具の概念を覆される

程の衝撃でした。


だって、電球に羽根が生えてるんですよ!?

電球って、電球という形状が出来上がって

から今日まで形状はほとんど変わっていない

ので、(最近だとLEDの普及に伴い様々な

形状の物も増えてますが、、)

照明をデザイン的に魅せようと思ったら、

シェードをデザインすることが多かったと

思うのですが、まさか電球に羽根を付けること

でデザイン的に魅せ、しかも天使のようにも

見えるその姿は、もはや照明器具の領域を

超えていて、まさに光のオブジェではないで

しょうか!

Lucellino自体が物語を語っているような、

こんなにもストーリー性を感じることができ、

かつ、使い手によって様々な感情を想起させる

照明が他にあるのでしょうか?

まさにそれがマウラー氏が「光の詩人」

いわれる由縁なのだと感じました。

 

 

そもそもLucellinoとはイタリア語でLuce(光)、

Uccelino(小鳥)を組み合わせた造語だそうです。

発表されたのは1992年。なんとマウラー氏が

還暦を迎える60歳の作品です。

 

マウラー氏は白熱電球をこよなく愛していた

ことでも有名で、対象的にITなどの

テクノロジーにも着目し、

革新的で詩情を携えるデザインを数多く

生み出してきました。

その為、あの白熱電球を発明した

トーマス・エジソンのオマージュ品として

作られた「Bulb」も有名ですが、

この「Lucellino」も白熱電球への敬意と

インスピレーションを得て作られたそうです。

 

ちなみにルーチェリーノをインテリアとして

使用するとこんな感じの空間になります。

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置くだけで空間が詩的で物語の一部に

なったかのようです。

 

見ているだけで惚れ惚れとしてしまう

詩的な照明。名作中の名作です。

 

 
 
 
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